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今年も、白い冬がやってきた。空気が澄み渡り、雪を頂いた山の稜線が青空にくっきりと浮かび上がる冬。もっときれいな雪を見ようと、旅に出る。
列車の旅なら、道中のお供は本がいい。川端康成の『雪国』は「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」で始まる。白への期待で胸が膨らむのが分かる。読み進めるうちに、心地よい揺れが島村と駒子の心の揺れと重なる。また、江戸時代の大ベストセラー、鈴木牧之(ぼくし)の『北越雪譜(ほくえつ せっぷ)』を紐解けば、雪の結晶のスケッチや雪国の暮らしが綴られている。ページをめくる手を止めて車窓に目をやれば、そこはもう雪国だ。
「雪は天から送られた手紙である」という有名な言葉を残したのは中谷宇吉郎(なかやうきちろう)博士。両手で天の手紙を受け止めてみる。
さて、明日は何をしようか。窓を開け、月明かりに照らされた雪原を眺めていると、温泉で芯までぬくもった肌が心地よくほぐれてゆく。よし、明日は早起きをして、生き物たちの気配を感じながら新雪の上を歩いてみよう。そしてあの町の雪祭りに足を運び、雪灯りの柔らかな光に包まれよう。新潟の、雪国ならではのイベントが私を待っている。


八海山をバックに雪原を走るほくほく線

日本初の「世界ジオパーク」
太古からのメッセージを聞きに糸魚川へ出掛けよう!

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