HOME > 石川雲蝶の世界


幕末から明治にかけて活躍した名匠「石川雲蝶」の作品は、新潟県下越エリアにも現存している。
観るものを圧倒する作品の数々を訪ねてみよう。

明治13(1880)年の新潟大火で本堂庫裡を焼失した佛興寺が、本堂建立にあたり縁あって数々の雲蝶作品を譲り受けた。本堂の「十六羅漢」の欄間のほか、本堂隣の寺寶殿には数々の作品が展示されている。なかでもユニークなのが「千羽鶴」という作品。鶴が逃げ出さないようにと、本物の金網に入れられている。数え切れないほどの鶴が入り乱れていて、今にも飛び立ちそうな勢い。また、一つひとつに仕事の丁寧さを感じさせる数多くの蟇股(かえるまた)や手挟の竜などが展示されており、雲蝶の妙技を間近でじっくり鑑賞できる。
[問] 佛興寺
[電] 025-244-4990
[所] 新潟市中央区神道寺3-1-14
※拝観の際は、事前にお問い合わせください。
本堂の欄間にある「十六羅漢」の一部。
佛興寺の「千羽鶴」。どんな角度からみても、精緻に鶴が彫られている。
蟇股(かえるまた)の表情や細部を眺めるのも楽しい。
寺寶殿に展示されている蟇股の数々。

燕市米納津にある本徳寺の向拝には、躍動感あふれる獅子が残されている。その獅子には「源雲蝶」の刻銘があり、他の2か所でも源の文字のついた「源雲蝶」の刻銘を見ることができる。これは雲蝶の越後入りを究明する極めて貴重な記録であり、制作されたのは、天保14~15年(1843~44)の頃、雲蝶が30歳の頃といわれる。本徳寺に隠居していた普及坊日念聖人が、本山本成寺で仕事をしていた雲蝶に依頼したとされる。
[問] 本徳寺
[電] 0256-93-2391
[所] 燕市米納津1795
※拝観の際は、事前にお問い合わせください。
口を開けた阿形(あぎょう)の獅子。

加茂市七谷地区の鎮守社「十二神社」の本殿はさまざまな部分に雲蝶の彫刻が残っている。向拝の真上には龍、左右の柱の上部には獅子、横木の先端の木鼻には長い牙でまっすぐに鼻をのばした象が彫られている。また左右の回廊の奥にある脇障子には一対の唐人図が刻まれ、雲蝶の署名、朱色の落款があるのがわかる。
[問] 加茂市商工観光課
[電] 0256-52-0080
[所] 加茂市上土倉地内
※通常は施錠されているため、拝観する場合は事前にお問い合わせください。
向拝の龍は迫力十分。
牙と鼻をのばした象の姿が印象的。
※拝観料を特に定めていないお寺もありますので、拝観の際は志を添えてお参りすることをおすすめします。
※マナーを守って鑑賞しましょう。
石川雲蝶とともに、越後にやってきて数多くの作品を残した名工・熊谷(小林)源太郎。新潟市観光情報館「時の旅人館」では雲蝶と源太郎、2人の名工が新潟県内の寺社に残した作品を写真パネル24枚で紹介している。
[問] 新潟市観光情報館「時の旅人館」
[電] 025-201-5515
[所] 新潟市西区山田2307-272(新潟ふるさと村敷地内)
[期] 2011年3月19日(土)まで
[時] 9時~17時
[休] 12月31日・1月1日
[料] 無料


http://www2.niigata-kankou.or.jp/10sum/m/

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